サステナビリティを考えてみよう
はじめまして、化学会社でサステナビリティに携わっているケントです。サステナビリティといっても分野は広いのですが、特に気候変動に関わる分野を中心に最近気になっていることなどアップデートしていきたいと思います!ちなみに趣味は旅行で、特にアメリカの国立公園めぐりが大好きです。またどこかで機会があれば少しご紹介したいと思います。どうぞよろしく~
GXリーグ
突然GXリーグという言葉が出てきましたが、何を思い浮かべた方が多いでしょうか、サッカー?野球??それともハリウッド映画? 正解はGXリーグというのは経済産業省が議論の場を提供し、日本の民間企業や大学などのアカデミアを巻き込んでサステナブルな社会の実現を加速していこう、2050年までにカーボンニュートラルを達成する取り組みの中で排出量削減と産業競争力向上の実現に向けて経済社会システムを変革していこうとに立ち上がったGX(グリーントランスフォーメイション)を牽引していくリーグ(連合)です。ちょうど先日2023年2月14日に霞が関でGXリーグシンポジウムが開催されましたので、その時の様子をお届けしていきたいと思います。
詳細な活動内容については、GXリーグの公式サイトで見ることができるので、ここでは簡単にわかりやすくご紹介。GXリーグの2022年度は試行期間としてメンバーも”賛同企業”という位置づけで①未来社会像対話の場(未来像策定)②市場ルール形成の場(GX経営促進WG)③自主的な排出量取引の場(GX-ETS)としてそれぞれWGを設けて活動してきました。①未来像策定は様々な業種の企業などが集い、カーボンニュートラルが実現した社会で考えうるビジネス機会のアイデア等を出し合うというもので個人的にはすごく面白い取り組みでしたが、シンポジウムの観客席ではその発表の時間スマホチェックされてる方が多かった印象です笑②GX経営促進WGでは、削減貢献価値をきちんと評価されるようルール作りを進める活動を行い、③GX-ETSではカーボンクレジットの創出と購入によって目標を達成していく取り組みの実証実験などが東証などと協同で行われていました。
2023年からは?
2023年からは新規に参画企業となるか、賛同企業から参画企業に移行するかどちらかになりますが、、、ハードルは結構高いと感じる企業が多いのではないでしょうか。なぜなら、参画企業になると次のことが求められるようになります。
- 排出量目標を設定し、達成状況が毎年ダッシュボード上で開示される
- 排出量の報告について直接排出量が10万t以上の企業は第三者検証が必要
- 達成できなければ、J-クレジットなどを購入し充足することが推奨される
確かにこれらへの対応は、まだサステナビリティ関連に対応する人員が少ない多くの日本の企業にとってはなかなか大変なことかと思われます。ただ、この要件があることで、各企業が排出量削減について自分たちの現状を知り、それをどのように削減していくのか真剣に考えるきっかけにもなりますよね。確かに、現状GXリーグへ2023年度からすぐに参画するメリットはよくわからない、負担が大きくなるので1年間様子を見ようという気持ちもよくわかります。GXリーグに対しても、GX-ETSと経営促進WG以外は、2023年度以降どのように進めていくのかが少しふわっとしていて、具体的にどのような形を目指すのかもうすこし説明があってもいいのになと思うところはあります。走りながら考えていくという姿勢は素晴らしいと思いますが、もう少し丁寧な説明は欲しかったです。しかし、個人的にはぜひ自分たちが率先して排出量を削減していく、自分たちが未来の日本を変えていくその一歩なんだという気持ちをもってどう行動すべきか考えてほしいと思います。
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